2016年5月19日木曜日

和歌山の旧県道

和歌山県と言うか、紀伊半島?には隠れた好奇心を擽る歴史的なものがいっぱい有りますね。
いろんなところ行きたいわけですよ。

で、今回和歌山県田辺市にある、戦時中に建設が立案し、戦後すぐに完成した道に行ってみました。

星印のところです。
42号からアクセスならばそう遠くはないでしょうが、168号からアプローチしたため
かなりの距離がありました。
さて、ココの道の名前なのですが深谷隧道といいます。
調べれば先人の方々がわかりやすく解説していますので、詳しくは検索してください。

斜めにトンネルをまたいでいる方が旧道です。直線のトンネルは新しい道となっております。

ざっくりこの歴史を書くと
終戦ちょっと前に立案、建設開始。
終戦付近では建設が一旦中止?
終戦後建設再開、完成
となっているようです。

トンネルの入り口には「祖國再建」と書かれており、何かの思いで刻まれたのでしょう。
片方は深谷隧道と書かれてたかと思います。
トンネルの保存状態はかなり良好です。(管理されているのでしょうか?)
補修もされており、全域が手掘り剥き出しではなく、一部のみ手掘り部分が残されています。
トンネルまでの道は、状態は良いとはいえませんが、この系統の中ではかなり良好です。
 薄暗い感じが雰囲気が出ていますね。
好奇心をむき出しに一旦徒歩でトンネル前まで行きます。

年代的にまだ右から読むわけで、「建再國祖」と刻まれています。
轍を見る限りそこそこ車が利用しているのでしょうか?
トンネルが真っ暗なのは全長は700m(600m?)ほど有ります。
勾配がありますので、反対側の光を確認できないのです。

さてトンネル内部へと入ってみましょう
真っ暗です ハイビーム+フォグランプでこの明るさを出していますが、
消した途端暗闇の中となります。
エンジン音と水の音と風が抜ける音しか聞こえません。
必ずどちらかに風が流れており出入り口では、吸い込まれるか吹かれるかのどちらかです。
(結構風圧有るように感じます。)
トンネル内部に、一応?なのか待避所は有ります。
ただ廃タイヤなどが置かれておりフルに使うことができないため大きい車両は絶望的です。
水たまりは絶えず続いており、常に水が湧き出ていることを意味しています。
このコンクリートの向こう側では水が滴っていることでしょう。
一部はあまりにも水が湧き出てくるためか、コンクリートを吹き付けていません。
代わりに簡易の屋根?を設けており、直接道に降り注がないようになっています。

人通りは殆ど無いですが、探索する方は迷惑がないように行きましょう。

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